ハートをおくったユーザー

ハートをおくったユーザーはいません

    GACKT YELLOW FRIED CHICKENz WORLD TOUR ATTACK OF YFCz in SEOUL.ライブレポ

    G&L

    2026/06/02 08:00

    フォロー

    開演直前、会場中に鳴り響くGACKTコール。その声が幾重にも重なり、熱気が頂点へ達した瞬間、登場SEが場内を包み込む。すると次の瞬間、悲鳴にも似た凄まじい歓声が一斉に沸き起こった。
    バンドメンバーの登場だけでも会場は大きく揺れていた。しかし、その熱狂はまだ序章に過ぎなかった。ステージにGACKTが姿を現した瞬間、場内のボルテージは一気に爆発する。先ほどまでの歓声が霞んでしまうほどの大歓声が降り注ぎ、その圧倒的なエネルギーは会場全体を震わせた。
    観客一人ひとりの期待、歓喜、そして待ち続けた想いが巨大なうねりとなってステージへ向かう。GACKTがマイクを手にし、最初の一声を放つまでのわずかな時間でさえ、その熱量は衰えるどころかさらに膨れ上がっていく。
    まだ歌は始まっていない。
    それでも、そこにGACKTが立っているという事実だけで、観客の感情は完全に解き放たれていた。会場はすでに興奮の坩堝。登壇ではなく、降臨。
    その表現こそが、この瞬間を最も正確に言い表しているだろう。
    圧倒的な幕開けであった。

    この状況も相まって、メンバーのボルテージも1曲目から最高潮。まさに最高のステージの始まりである。
    南米ツアー同様、このアジアの異国の地であってもファンは日本語歌詞をGACKTとともにシンガロングする。その光景は圧巻の一言。言葉や文化の違いを超え、GACKTの音楽が確かに人々の心に根付いていることを実感させられる瞬間だった。

    M1DYBBUKが終わる頃には、すでに会場は多幸感と狂気に満ち溢れた空間へと変貌していた。
    観客は歓喜に包まれながらも、その圧倒的なサウンドと世界観に飲み込まれ、理性を奪われるかのようにステージへと引き込まれていく。
    そして誰もが確信する。
    ――今夜は、とてつもない夜になる。

    狂気、歓喜、そして熱気に包まれながら、美しく、激しく、その時は過ぎていく。

    M2FALL AGAIN
    M3SPEED MASTER
    M4DISPAR
    M5MARIA
    M6UNTIL THE LAST DAY
    M7SUDDENLY
    M8RIDE OR DIE
    M9VANILLA 0 -ZERO-
    M10:情熱のイナズマ
    M11JESUS
    M12ALL MY LOVE

    激しさと美しさ。狂気と優しさ。
    GACKTが紡ぐ楽曲たちは、まるで観客の感情そのものを操るかのように、その表情を次々と変えていく。重厚なロックサウンドに拳を突き上げたかと思えば、次の瞬間には繊細なメロディーに心を奪われる。
    気がつけば、本編の時間はあまりにもあっという間に過ぎてそして最後の音が鳴り終わる。

    しかし、それで終わるはずがない。
    会場の至る所から響き始めたのは、割れんばかりのGACKTコール。そしてYFCzコール。その声は次第に大きくなり、やがて会場全体を覆い尽くしていく。

     



    誰一人として帰ろうとはしない。
    まだ終わっていない。
    そんな確信を抱いた観客たちの想いが、一つの大きな声となってステージへと注がれていた。
    やがて、その願いに応えるように再びメンバーが姿を現す。
    割れんばかりの歓声。

    ステージ上のメンバーもまた、その熱狂に応えるように愛を持ってタオルを投げ込み、会場の熱気はさらに加速していく。
    そして最後に披露されたアンコール曲は、
    EN「また、ここで逢いましょッ」
    別れを歌いながらも、再会を約束するこの楽曲は、締めくくりにこれ以上ないほどふさわしい一曲だ。
    ステージと客席が一体となり、誰もが笑顔で歌声を重ねる。
    国境も言葉も超えて、一つの空間を共有した観客たちへ向けて届けられた「また、ここで逢いましょッ」というメッセージ。
    その言葉は約束となり、この夜を共に過ごした全ての人の胸に深く刻み込まれた。

    鳴り止まない拍手と歓声の中、GACKTとメンバー達はステージを後にする。しかし、その余韻は容易に消えることはない。
    南米に続き、アジアの地でも証明されたGACKTと世界中のファンとの強い絆。
    また必ず、ここで逢える。
    そんな確信だけを残し、熱狂の夜は静かに幕を閉じた。

     

     

    Text by T.NAITO

     

    ページを報告する

    コピーしました

    コピーしました